Chouyaku Hyakuninisshu: Uta Koi. Bonus CD 4
Description: Chouyaku Hyakuninisshu: Uta Koi. Bonus CD 4 // Hyakunin'isshu Roudoku (百人一首朗読CD) Original Title: 超訳百人一首 うた恋い。 四 Released: ... 10:23 AMOriginal Title: 超訳百人一首 うた恋い。 四
Released: December 26, 2012
Catalog No. ANZX-6147
File Size: 54 MB (320kbps)
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Track List:
01 秋の田の かりほのいほの とまをあらみ わが衣手は つゆにぬれつつ 0:10
02 春過ぎて 夏来にけらし 白たへの 衣ほすてふ 天の香具山 0:09
03 あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかもねむ 0:11
04 田子の浦に うちいでてみれば 白たへの 富士の高ねに 雪は降りつつ 0:09
05 奥山に もみぢふみわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき 0:10
06 かささぎの わたせる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける 0:11
07 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも 0:09
08 わがいほは 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり 0:09
09 花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に 0:10
10 これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 0:09
11 わたの原 八十島かけて こぎいでぬと 人には告げよ あまのつりぶね 0:10
12 あまつ風 雲のかよひ路 ふきとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ 0:11
13 筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて ふちとなりぬる 0:11
14 みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに 乱れそめにし われならなくに 0:09
15 きみがため 春の野にいでて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ 0:10
16 立ち別れ いなばの山の みねにおふる まつとし聞かば 今帰り来む 0:11
17 ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは 0:10
18 住の江の 岸による波 よるさへや 夢のかよひ路 人めよくらむ 0:11
19 難波潟 みじかきあしの ふしの間も あはでこの世を すぐしてよとや 0:10
20 わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思ふ 0:09
21 今来むと いひしばかりに 長月の ありあけの月を 待ちいでつるかな 0:09
22 ふくからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ 0:09
23 月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど 0:10
24 このたびは ぬさもとりあへず 手向山 もみぢのにしき 神のまにまに 0:09
25 名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな 0:11
26 小倉山 みねのもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ 0:10
27 みかの原 わきて流るる 泉川 いつ見きとてか 恋しかるらむ 0:10
28 山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬと思へば 0:10
29 心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花 0:09
30 ありあけの つれなく見えし 別れより あかつきばかり うきものはなし 0:10
31 朝ぼらけ ありあけの月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 0:10
32 山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ もみぢなりけり 0:10
33 ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ 0:10
34 たれをかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに 0:09
35 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける 0:10
36 夏の夜は まだよひながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ 0:09
37 しらつゆに 風のふきしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける 0:10
38 忘らるる 身をば思はず ちかひてし 人の命の をしくもあるかな 0:09
39 あさぢふの 小野のしの原 忍ぶれど あまりてなどか 人の恋しき 0:09
40 忍ぶれど 色にいでにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで 0:10
41 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか 0:10
42 ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ 末の松山 波こさじとは 0:10
43 あひ見ての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり 0:10
44 あふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも うらみざらまし 0:10
45 あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな 0:10
46 由良の門を わたる舟人 かぢをたえ ゆくへも知らぬ 恋の道かな 0:10
47 八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり 0:09
48 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけてものを 思ふころかな 0:09
49 みかきもり ゑじのたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ ものをこそ思へ 0:10
50 君がため をしからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな 0:11
51 かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを 0:11
52 明けぬれば くるるものとは 知りながら なほうらめしき 朝ぼらけかな 0:09
53 なげきつつ ひとりぬる夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る 0:09
54 忘れじの 行く末までは かたければ けふを限りの 命ともがな 0:10
55 滝の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ 0:10
56 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの あふこともがな 0:10
57 めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな 0:10
58 ありま山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする 0:09
59 やすらはで ねなましものを さよふけて 傾くまでの 月を見しかな 0:11
60 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立 0:10
61 いにしへの 奈良の都の 八重ざくら けふ九重に にほひぬるかな 0:10
62 夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ 0:11
63 今はただ 思ひたえなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな 0:09
64 朝ぼらけ 宇治の川ぎり たえだえに あらはれわたる 瀬々のあじろ木 0:10
65 うらみわび ほさぬそでだに あるものを 恋にくちなむ 名こそをしけれ 0:10
66 もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし 0:09
67 春の夜の 夢ばかりなる たまくらに かひなく立たむ 名こそをしけれ 0:10
68 心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな 0:10
69 あらしふく 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の にしきなりけり 0:10
70 さびしさに 宿を立ちいでて ながむれば いづこも同じ 秋の夕ぐれ 0:09
71 夕されば 門田の稲葉 おとづれて あしのまろやに 秋風ぞふく 0:10
72 音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじやそでの ぬれもこそすれ 0:10
73 高砂の 尾のへの桜 咲きにけり とやまのかすみ 立たずもあらなむ 0:11
74 うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを 0:09
75 ちぎりおきし させもがつゆを 命にて あはれことしの 秋もいぬめり 0:10
76 わたの原 こぎいでて見れば ひさかたの 雲居にまがふ おきつ白波 0:10
77 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われてもすゑに あはむとぞ思ふ 0:10
78 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜ねざめぬ 須磨の関守 0:09
79 秋風に たなびく雲の たえ間より もれいづる月の かげのさやけさ 0:09
80 長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れてけさは ものをこそ思へ 0:11
81 ほととぎす 鳴きつるかたを ながむれば ただありあけの 月ぞ残れる 0:09
82 思ひわび さても命は あるものを うきにたへぬは なみだなりけり 0:10
83 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる 0:10
84 ながらへば またこのごろや しのばれむ うしと見し世ぞ 今は恋しき 0:11
85 夜もすがら もの思ふころは 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり 0:10
86 なげけとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな 0:10
87 むら雨の つゆもまだ干ぬ まきの葉に きり立ちのぼる 秋の夕ぐれ 0:11
88 難波江の あしのかりねの 一よゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき 0:10
89 玉のをよ たえなばたえね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする 0:10
90 見せばやな 雄島のあまの そでだにも ぬれにぞぬれし 色は変はらず 0:11
91 きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかもねむ 0:10
92 わがそでは 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし 0:12
93 世の中は 常にもがもな なぎさこぐ あまのをぶねの 綱手かなしも 0:09
94 み吉野の 山の秋風 さよふけて ふるさと寒く 衣うつなり 0:10
95 おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つそまに すみ染めのそで 0:10
96 花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり 0:11
97 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ 0:10
98 風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける 0:09
99 人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は & ももしきや 古きのきばの しのぶにも なほあまりある 昔なりけり 0:22
02 春過ぎて 夏来にけらし 白たへの 衣ほすてふ 天の香具山 0:09
03 あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかもねむ 0:11
04 田子の浦に うちいでてみれば 白たへの 富士の高ねに 雪は降りつつ 0:09
05 奥山に もみぢふみわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき 0:10
06 かささぎの わたせる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける 0:11
07 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも 0:09
08 わがいほは 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり 0:09
09 花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に 0:10
10 これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 0:09
11 わたの原 八十島かけて こぎいでぬと 人には告げよ あまのつりぶね 0:10
12 あまつ風 雲のかよひ路 ふきとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ 0:11
13 筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて ふちとなりぬる 0:11
14 みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに 乱れそめにし われならなくに 0:09
15 きみがため 春の野にいでて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ 0:10
16 立ち別れ いなばの山の みねにおふる まつとし聞かば 今帰り来む 0:11
17 ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは 0:10
18 住の江の 岸による波 よるさへや 夢のかよひ路 人めよくらむ 0:11
19 難波潟 みじかきあしの ふしの間も あはでこの世を すぐしてよとや 0:10
20 わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思ふ 0:09
21 今来むと いひしばかりに 長月の ありあけの月を 待ちいでつるかな 0:09
22 ふくからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ 0:09
23 月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど 0:10
24 このたびは ぬさもとりあへず 手向山 もみぢのにしき 神のまにまに 0:09
25 名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな 0:11
26 小倉山 みねのもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ 0:10
27 みかの原 わきて流るる 泉川 いつ見きとてか 恋しかるらむ 0:10
28 山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬと思へば 0:10
29 心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花 0:09
30 ありあけの つれなく見えし 別れより あかつきばかり うきものはなし 0:10
31 朝ぼらけ ありあけの月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 0:10
32 山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ もみぢなりけり 0:10
33 ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ 0:10
34 たれをかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに 0:09
35 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける 0:10
36 夏の夜は まだよひながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ 0:09
37 しらつゆに 風のふきしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける 0:10
38 忘らるる 身をば思はず ちかひてし 人の命の をしくもあるかな 0:09
39 あさぢふの 小野のしの原 忍ぶれど あまりてなどか 人の恋しき 0:09
40 忍ぶれど 色にいでにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで 0:10
41 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか 0:10
42 ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ 末の松山 波こさじとは 0:10
43 あひ見ての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり 0:10
44 あふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも うらみざらまし 0:10
45 あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな 0:10
46 由良の門を わたる舟人 かぢをたえ ゆくへも知らぬ 恋の道かな 0:10
47 八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり 0:09
48 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけてものを 思ふころかな 0:09
49 みかきもり ゑじのたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ ものをこそ思へ 0:10
50 君がため をしからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな 0:11
51 かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを 0:11
52 明けぬれば くるるものとは 知りながら なほうらめしき 朝ぼらけかな 0:09
53 なげきつつ ひとりぬる夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る 0:09
54 忘れじの 行く末までは かたければ けふを限りの 命ともがな 0:10
55 滝の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ 0:10
56 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの あふこともがな 0:10
57 めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな 0:10
58 ありま山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする 0:09
59 やすらはで ねなましものを さよふけて 傾くまでの 月を見しかな 0:11
60 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立 0:10
61 いにしへの 奈良の都の 八重ざくら けふ九重に にほひぬるかな 0:10
62 夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ 0:11
63 今はただ 思ひたえなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな 0:09
64 朝ぼらけ 宇治の川ぎり たえだえに あらはれわたる 瀬々のあじろ木 0:10
65 うらみわび ほさぬそでだに あるものを 恋にくちなむ 名こそをしけれ 0:10
66 もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし 0:09
67 春の夜の 夢ばかりなる たまくらに かひなく立たむ 名こそをしけれ 0:10
68 心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな 0:10
69 あらしふく 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の にしきなりけり 0:10
70 さびしさに 宿を立ちいでて ながむれば いづこも同じ 秋の夕ぐれ 0:09
71 夕されば 門田の稲葉 おとづれて あしのまろやに 秋風ぞふく 0:10
72 音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじやそでの ぬれもこそすれ 0:10
73 高砂の 尾のへの桜 咲きにけり とやまのかすみ 立たずもあらなむ 0:11
74 うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを 0:09
75 ちぎりおきし させもがつゆを 命にて あはれことしの 秋もいぬめり 0:10
76 わたの原 こぎいでて見れば ひさかたの 雲居にまがふ おきつ白波 0:10
77 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われてもすゑに あはむとぞ思ふ 0:10
78 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜ねざめぬ 須磨の関守 0:09
79 秋風に たなびく雲の たえ間より もれいづる月の かげのさやけさ 0:09
80 長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れてけさは ものをこそ思へ 0:11
81 ほととぎす 鳴きつるかたを ながむれば ただありあけの 月ぞ残れる 0:09
82 思ひわび さても命は あるものを うきにたへぬは なみだなりけり 0:10
83 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる 0:10
84 ながらへば またこのごろや しのばれむ うしと見し世ぞ 今は恋しき 0:11
85 夜もすがら もの思ふころは 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり 0:10
86 なげけとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな 0:10
87 むら雨の つゆもまだ干ぬ まきの葉に きり立ちのぼる 秋の夕ぐれ 0:11
88 難波江の あしのかりねの 一よゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき 0:10
89 玉のをよ たえなばたえね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする 0:10
90 見せばやな 雄島のあまの そでだにも ぬれにぞぬれし 色は変はらず 0:11
91 きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかもねむ 0:10
92 わがそでは 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし 0:12
93 世の中は 常にもがもな なぎさこぐ あまのをぶねの 綱手かなしも 0:09
94 み吉野の 山の秋風 さよふけて ふるさと寒く 衣うつなり 0:10
95 おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つそまに すみ染めのそで 0:10
96 花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり 0:11
97 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ 0:10
98 風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける 0:09
99 人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は & ももしきや 古きのきばの しのぶにも なほあまりある 昔なりけり 0:22
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